声優になりたい!というのは立派な夢ですが、周りから見ると「痛い人」「恥ずかしい奴」なんて思われてしまうこともあります。
声優を目指していて失敗したことのある女性と男性に経験談を語ってもらいました。
勘違いして声優オーディションにデモテープを送って失敗│40代女性
中学の時に友達から誘われてオーディションにデモテープを郵送で送りました。今考えてもすごく恥ずかしい。
ただ子供がテープに言葉をそのまま棒読みで吹き込んで送っただけのような内容でした。もちろん結果は不合格。
さらに高校卒業の時、たまたま友達が漫画の専門学校のオープンキャンパスに行くと言い、カタログを見たら声優部門があったので私も同じ専門学校のオープンキャンパスに行きました。
声優を目指している人たちにはそれなりに努力をしている人たちが多くレベルが違いすぎて、軽い気持ちで来た自分を恥ずかしく感じました。
高校では演劇部に入って表現を磨いた
中学の時は文章を読む能力が乏しくちゃんとした声優としてのしゃべりはできなかったのが自分の中でも気になっていたが、友達に誘われ興味もあったので声優のオーディションのデモテープを吹き込んで応募した。案の定オーディションは落ちた。
表現力はある方だと自分の中では思っていたが声に特徴がなく口の中でもごもごした喋り方なので聞き取りにくいかなと自分なりに分析をし、高校では演劇部に入り表現力、声量、滑舌いろんな方面で勉強し、自分なりに磨きをかけて主役も一度させてもらった。
自信を少し持って声優の専門学校のオープンキャンパスに行った。
自分の中ではそれなりに改善できていて専門学校でもう少し頑張ればすごく有名にならなくても食べていけるぐらいの夢なら叶うんじゃないかと、少し期待をしていたので実際オープンキャンパスでレベルが違いすぎることに愕然とした。
専門学校に入れるお金があったわけではないけれど奨学金制度などを使えばいけるんじゃないか、これで就職が確保されたらラッキー!と軽い気持ちで思ってた自分が恥ずかしく、親も私が専門学校に行くのは賛成はしてくれないと思ったので声優の道はきっぱり断念しました。
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声優志望で失敗する人の中には、もちろんがんばっても声優になれないという人もいますが、一番多いのがちゃんと勉強してない人です。自己流の勉強にはさすがに限界があります。しっかりした学校を選んでプロに教えてもらうのが一番です。声優を目指すのに役立つ学校には専門学校、養成所、ボイストレーニング、オンライン教室と色々な種類があります。声優志望の人に必ず知っておいて欲しい学校選びのポイントは、こちらの記事で詳しく解説されています。>>声優専門学校と養成所の違い…オーディションに落ちる?選び方は?
劇団に入ってテレビにも出られたので勘違いしてしまった…│30代女性
最初地元の声優事務所に応募し、合格したので通っていたが声優以外にも興味が出てきて別の事務所へ移動しました。
そこで舞台にも立ったりしましたがパッと役をもらえたりするわけではなく、事務所に入るオーディションがある東京の専門学校へ通うようにしました。
東京へは出れましたが1年後事故で骨折しレッスンも出来ない状態でしたが月謝はかかるというので一旦辞めました。
その間に声を掛けてくれていた劇団へ入ることになり、地方テレビに出演したりしていました。
あまり乗り気でない仕事がハッキリしすぎて失敗
色々な所に行っても思うのは独特のセンスがあったり、お客様に気に入られるように皆さん考えて努力されているということです。
自分の場合はやりたい仕事とあまり乗り気ではない仕事がハッキリしすぎていました。
ですがどうにか自分が表現したいことにどうしたら引き出せるか考えが出てこず、頭の中の引き出しが足りなかったように思います。
自分のなかではやれることは参加して、無理そうなら引き下がるということをしていたのですが、もっと考えを巡らせていけば何か出来たのかと考えるときがあります。
そして段々出来ない事があると続けていこうか悩んでいき、もっと気持ちも離れていったような気がしました。
辞める前も最後の方は中々参加出来ないまま辞めていったので、気持ちの上ではまだ披露したいものもあったので悔いが残りました。
恥ずかしくて声優を目指していることを言えなかった│30代男性
社会人になってから声優をめざすようになったため、仕事以外の時間を作るのことが難しく、独学での練習と勉強から始めました。
21時頃に自宅に帰宅して、それから2時間ほど毎日、発声練習やせりふをかまずに話せるようにひたすら練習しました。
終わるのは日付が変わる前でしたが、好きなことに費やす時間なので特に苦には感じませんでした。ただ仕事中に睡魔が襲ってくることはありました。
周囲の理解がなくても孤軍奮闘の日々
とにかく仕事との両立が大変で、何度も挫折しかけましたが、そのたびに好きなアニメや映画を見るようにして奮い立たせました。
声優を志望して勉強していることは周りの誰にも言っていなかったので、孤独な戦いです。周りにアドバイスをもっと求めればよかったかもしれませんが、恥ずかしさもあり中々打ち明けられずにいました。
同僚に、「帰宅後や土日は何しているのか?」と聞かれたこともありましたがなんとなくやり過ごしていたため、周りからは無趣味なヤツと思われていたと思います。
たまに同僚や友達から飲み会の誘いなどを受けることもありましたが、それを断るのも後ろめたい気持ちが大きかったです。
ただ、若い方たちはもっと早い年齢から学校に行ったりして頑張っていることを考えたら、時間はいくらあっても足りませんので、何とか頑張るようにしました。
でもアニメが好き…今でも声優さんのことを応援している
声優になるのには失敗してしまったけれど、今でもアニメが好きだし、声優さんも応援しています。
気になっているアニメや声優さんについて紹介します。
シャーマンキングの良さ
シャーマンキングの感想は、主人公がシャーマンキングを目指し、予選のシャーマンファイトで、対戦相手と対峙した時に、対戦相手が、シャーマンキングを目指している理由や、キャラクターに事情があったり、キャラクターに叶えたい夢や、信念があったりと、キャラクターの事を深く知れて、良いなと思いました。
「進撃の巨人」で有名になった梶裕貴さん
進撃の巨人でエレン・イェーガー役の梶裕貴さんはテレビ出演も増えていてうれしい。
ちょうど原作の連載が終了したこともあり、進撃の巨人のエレン役として紹介されることがとても多いです。
梶裕貴さんは特徴的な声で、迫力のある演技がファンを魅了し、真面目なキャラ不良キャラまで幅広くてとにかく凄い方です。
音域の幅が広い山下大輝さん
山下大輝さんは、最近の男性若手声優の中でも知名度があって、勢いのある方だと思います。
山下大輝さんの声は知っている方なら簡単に聞き分けることができるのですが、その中でも音域、高低の幅が広く、クールな役から明るい役、コメディ要素のある役まで様々なキャラクターを演じておられます。
「鬼滅の刃」炭治郎役の花江夏樹さんの貢献
鬼滅の刃の大ヒットには主人公炭治郎を演じる花江夏樹さんの貢献が大きかった気がする。
花江夏樹さんはとにかく魅力的な声と幅広い演技力、そしてテレビなど他のメディアにも積極的に出演して、声優のイメージをガラリと変えてくれました。「鬼滅の刃」はまさに代表作だと思います。
アニメ化・映画化された文豪ストレイドッグス
文豪ストレイドッグスは私が大好きな漫画でアニメ化、映画化もされていて大人気。
主人公の中島敦が太宰治という武装探偵社の社員に救われ社員としてあらゆる悪と敵対するというストーリー。本当に面白く頭脳戦のストーリーにはいつも心を踊らされます。
ガンダムの古谷徹さん
機動戦士ガンダムは素晴らしい作品です。SFロボットアニメですが、登場人物のドラマがあります。
その中でも、主人公のアムロレイの主人公らしからぬいじけキャラと少年から大人へと精神面で成長する姿はとても面白かったです。
またアムロを演じていた声優の古谷徹さんも素晴らしかったです。